老後のお金を考える【対策編~30代・40代(前編)】

前回「老後のお金を考える」というテーマで、人生の最終目標を決めること、老後の生活にかかる平均的なお金を見てきましたが、今回からどのように老後に備えていくかを年代別に考えていきたいと思います。

今回は、30代、40代が老後のお金を考える場合について見ていきます。

30代、40代の老後への備えの考え方

前回、年金だけでは不足する額から、老後に必要なお金の総額を計算し、約1600~1700万円の備えが要ることが分かりました。ただ、30代、40代は老後までまだ約20年以上ありますので、受給年齢の引き上げや年金額自体が減額される可能性もあります。また前回の試算は基本的な生活費ですので、退職したら旅行に行きたい、家をリフォームしたいなど大きな出費を伴う計画があればその分を上乗せする必要もあるかと思います。

老後生活を具体的にイメージするのは難しいかもしれませんが、分からない中でも一度考えてみることが大切です。夫婦で一度話し合ってみるのもよいかもしれません。田舎暮らしがしたい、海外移住したい、など思わぬ意見が出るかもしれませんが、お金の面からいくらくらいかかるのかを計算してみると、意外と実現可能なことが分かって「具体的な夢」に変わるかもしれません。

老後を迎えるまでの時間はまだありますから、漠然と不安に思うのではなく、現在の生活の先に老後生活が待っていることを認識し、しっかりと備えていくことが重要です。

お金を多く残すためにできることは「支出を減らす」か「収入を増やす」のどちらかです。
ここからは、具体的に支出を減らす方法、収入を増やす方法を見ていきましょう。

支出を減らす

支出の見直しについては様々なところで言われていますので、ここでは簡単に効果の大きいものを挙げるにとどめたいと思います。

固定費

  • 住宅ローンの見直し:金利の高い時に組んだ住宅ローンを見直すと支払総額がかなり抑えられる可能性があります。今後の金利変動も考慮する必要がありますが、大きな買い物ですので、条件の良い借り換えができればインパクトは大きいでしょう。また、退職時までにローンは完済するようにしましょう。
  • 保険の見直し:保険は日々進化していますので、一度入って終わりではなく、時々見直す必要があります。たとえば、昔加入した保険で入院1日当たり一定の保険金が支払われるような保険はやや古いタイプで、最近は入院せず通院で治せる病気も増えてきているので、通院に対して保険金が支払われるようなタイプに見直さないと掛金が無駄になってしまう恐れがあります。しばらく保険を見直していない方は一度見直してみるとよいでしょう。
  • 光熱費:電力・ガスの自由化が始まっています。契約をまとめたり別の会社に変えることで光熱費が安くなる可能性があります。使用状況などによりシミュレーションもできますので、こちらも一度見直してみるといいでしょう。
  • 通信費:携帯の契約を大手通信会社から格安携帯に変える等で通信費を安く抑えることができます。電話番号を引き継げない、メールアドレスが変わってしまう、契約年数の縛りがあるなどのデメリットもありますので、条件を確認して検討してみましょう。

変動費

  • ふるさと納税を活用して食費を抑える:日々の食費や生活費を切り詰めるのはストレスも溜まるので、あまり長続きしないことも多いです。ふるさと納税を活用し、返礼品として特産の食品を受け取れば、家計の足しになるのはもちろんのこと、家族で共通の話題になったり、日本の地理に詳しくなったりという効果もあるかもしれません。ふるさと納税をまだ利用していない方はぜひ専用サイトなどで調べて活用してみましょう。
  • 株主優待を活用する:よく行くお店の株主になって割引で買い物をしたり、食事をしたりすることで、生活費やレジャー費を抑えることができます。ただし、株式投資にはリスクがありますので、すぐに換金する必要のない余裕資金の範囲で投資しましょう。

 

次回は、収入を増やす方法について見ていきたいと思います。