「今年こそ始めたい!iDeCoとつみたてNISA」シリーズの第2回、今回は「iDeCoやつみたてNISA、今から始めて大丈夫?~積立投資と相場~」というお話です。

【第1回】今年こそ始めたい!iDeCoとつみたてNISA

今始めて大丈夫?

今年こそiDeCo(個人型確定拠出年金)やつみたてNISAを始めたい!とお考えの方の中には、「こんなに株が上がってしまってから始めて大丈夫?」「高値づかみになってしまうのでは?」「もう遅いかも…」という不安をお持ちの方も多いのではないでしょうか?しかし、そんなことはありません。むしろ、今が高値では?と思う方にこそ始めていただきたいと思います。iDeCoとつみたてNISAはいずれも「積立投資である」という共通点がありますが、ここで、積立投資の強みについて今一度お伝えしたいと思います。

相場動向による積立投資の効果の違い

「積立投資は相場に関係なく、いつ始めてもいい」というのはなんとなく聞いたことがあるかもしれません。しかし、実は積立投資が得意な相場、苦手な相場、というのがあるのです。
以下、積立投資と一括投資を行う場合で結果を比較していきます。

積立投資が苦手とする相場

積立投資が良いと言っても万能な訳ではありません。積立投資が一括投資に負けてしまうのはどのような時でしょうか?

①右肩上がり

例えば、このような相場の場合、積立投資で当然資産は増えますが、一括投資には負けてしまいます。少し考えれば分かることですが、上がっていく相場の場合には、最初に一括で買った方が資産は増えます。つまり、「これから必ず上がる」と分かっているなら、一括で買った方が良いということになります。それが分かれば苦労はしないのですが…。

②一度上がって元の水準に戻るケース

次に、このような場合はどうでしょうか。
この場合、一括投資では、資産は元の水準のままですが、積立投資ですと、高いところで買い付けていますので、資産は減ってしまいます。つまり、一括投資に負けてしまうということです。実は、これが積立投資が最も苦手とする相場です。

積立投資が得意とする相場

次に、積立投資が得意とする相場を見てみましょう。

③右肩下がり

上記①と反対の動きの場合です。この場合、資産は減ってしまいますが、一括投資ほどは減りません。「得意」とまでは言えないかもしれませんが、少なくとも一括投資には勝てる相場です。

④いったん下がって元の水準に戻るケース

実はこれが、積立投資が最も得意とする相場です。安いところで買い付けるので、その後上昇に転じた時に一括投資より早く資産がプラスになり、最終的に資産も増えます。

 

つまり、今あなたが「相場はそろそろピークでこれから下がる」と考えているのであれば、長期の積み立て投資を始めるタイミングとしては悪くないと言えるのではないでしょうか。
さらに心配性の方は、「これからしばらく相場が上昇し、その後大きく下落する、②のケースのようになったら??」「今一括で買って、下がる前に売った方が良いのでは?」と思うかもしれません。しかし、そういう芸当ができないからこそ、多くの方が投資で失敗しているのです。もし②のようになったら、下の図のように、次の上昇が来るのを待てばいいのです。それが「時間を味方につける」ということです。

【図】時間軸を長く取るイメージ

結局のところ、この後の相場がどうなるかを予想して積立投資を始めるということ自体ナンセンスなのですが、一歩目を踏み出す恐れを取り除くためにこのようなお話をしました。大切なのは、始めるタイミングよりも、長期で上がっていく資産に投資をすることです。

長期投資は本当にうまく行く?

「長期で上がっていく資産」というと、「上がりそうな株式に投資する」というように聞こえるかもしれませんが、そうではありません。何が上がって、何が下がるかなど誰にも予想することはできません。だから「分散投資」なのです。30年前に「日本株」という資産に集中投資してしまった人は現在も損失を抱えたままかもしれませんが、同じ時期に世界に分散投資していたらどうだったでしょうか?以下のグラフは、世界のGDPと株価の推移です。下のグラフは人口の推移を示しています。

 

【図2】世界のGDPと株価(MSCIコクサイインデックス)および世界人口の推移。2021年以降のGDPはIMFの予測値(出典:IMF、MSCIの提供するデータによりBIGTREEが作成)

このように世界は成長を続け、それに伴って株価は上がってきました。資本主義経済が続く限り、この状況は変わりません。30年前、世界に分散投資を行うことは難しかったかもしれませんが、今はそれが簡単にできます。しかも非課税で!今年こそ、iDeCoやつみたてNISAを活用して、投資を始めましょう。

まとめ

  • 積立投資には得意な相場と苦手な相場がある
  • 長期・積立・分散であれば、いつ始めても大丈夫
  • 世界のGDPと株価は成長し続けている

次回は、iDeCoとつみたてNISAを始める際の注意点についてお伝えしたいと思います。

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