iDeCo(個人型確定拠出年金)やつみたてNISAでの資産形成、気になりつつ年を越してしまった方、多いのではないでしょうか。ニュースなどでNYダウが最高値を更新、日経平均も数十年ぶりの高値、などというニュースを断片的に耳にして「もう遅いかな」と思ったりしていませんか?

今回から、「今年こそ始めたい!iDeCoとつみたてNISA」と題して、これからiDeCoやつみたてNISAを始める方向けの内容をお届けしていきたいと思います。

iDeCoとつみたてNISAについておさらい

iDeCoとつみたてNISAについて、簡単におさらいしますと、iDeCoは税制メリットの大きい老後資産運用のための制度つみたてNISAは決まった目的はなく、20年間非課税で運用できて、いつでも解約可能という流動性の高さがウリの制度でした。共通するのはどちらも毎月一定額を拠出する積立投資であるという点です。

※以前iDeCoとつみたてNISAの比較記事を掲載しましたので、まだ読んでいないという方はぜひご一読いただければと思います。

iDeCoとつみたてNISAを比較!メリットとデメリットは?(1)
iDeCoとつみたてNISAを比較!メリットとデメリットは?(2) 
iDeCoとつみたてNISAを比較!メリットとデメリットは?(3)

iDeCoもつみたてNISAもさらに使いやすく

以前の記事を掲載した2019年12月時点から、iDeCoもつみたてNISAも制度が変わっていますので、それぞれの改正点について触れておきたいと思います。

iDeCo

iDeCoについては、2022年から2つの点で大きく制度が変わります。

2022年5月より加入可能年齢が拡大

2019年12月の前回記事執筆時点では、「法改正の動きがある」とお伝えしていましたが、正式に法改正が行われ、加入可能年齢が、現在の60歳未満から(国民年金保険被保険者であれば)65歳まで拡大されました。つまり、60歳を過ぎても掛金を拠出できるということです。国民年金保険被保険者であれば、という条件付きなので、主に60歳を過ぎても働き続けるサラリーマンが継続して加入できる、というイメージです。子育てが一段落し、退職後の暮らしが見えてくる40代後半から50代頃に老後資金の運用を本格化される方が多いので、60歳から5年間の延長はとても大きいと思います。

iDeCoでなるべく長く運用する方法はこちら⇒老後のお金を考える【対策編~50代(後編)】

2022年10月よりiDeCoと企業型DCの併用が可能に!

税制メリットも大きく、魅力的な制度であるiDeCoですが、実はこれまで企業型確定拠出年金(DC)の加入者は、会社の方で「企業型DCの加入者がiDeCoに加入できる」旨の規約変更を行わない限り、iDeCoに加入することができませんでした。規約変更で「iDeCoと企業型DCの同時加入」が認められている事業所は少ないので、多くの方が興味はあってもiDeCoに加入できないという状態でしたが、2022年10月から、規約変更を行わなくても、企業型DCとiDeCoの同時加入ができるようになります。2020年10月末時点で企業型DCの加入者は約752万人(個人型のiDeCoの加入者は178万人)に上りますので、この改正はかなりインパクトがあるのではないでしょうか。

ただし、併用した方が良いかどうかは勤め先の制度や掛け金の額等によって個々に異なっておりますので、ご興味のある方は自分の場合はどうなのか一度調べてみることをお勧めします。

つみたてNISA

つみたてNISAについても、令和2年度の税制改正で見直しがありました。簡単に見ていきましょう。

口座開設可能期間が5年間延長に!

つみたてNISAの口座開設期間はこれまで2018年~2037年でしたが、5年間延長され、2042年まで口座開設可能となりました。各年に開始した運用分をそれぞれ20年間非課税で運用することができます。ロールオーバーすることはできませんので、25年継続的に運用できるというわけではないのですが、20年間の非課税運用チャンスが5回増えたというイメージです。海外では恒久的な制度となっている事例もありますので、今後も国民の利用が進めばさらに期間の延長や使い勝手の改善等があるかもしれません。今後も推移を見守っていきたいと思います。

改正の詳細はこちらをご覧ください→令和元年12月金融庁「令和2年度税制改正について」

まとめ

iDeCoもつみたてNISAも年々改正が加えられて便利になっています。社会保険や消費税等の面では国民の負担は増えていく一方ですが、このような自助努力の運用といった分野では、国民に有利な改正が行われています。ぜひ活用していきましょう。

次回は、コロナ禍にもかかわらず上昇している株式相場を受け、「今から(投資を)始めて大丈夫?」という不安を解消していきたいと思います。

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