当コラムでは株式の売買における、いわゆる「あるある」的な事象を紹介していきます。

これらは筆者が証券会社での営業を10数年経験し、1000人以上のお客様と取引をしていただいたなかで得た経験と、自らが株式売買において失敗を繰り返してきた経験に基づくものであり、当コラムをご覧いただいている方々の今後の投資における一助となれば幸いです。

<過去のコラムはこちら>
株式投資コラム①『損小利大』・『損大利小』あなたはどっち!?(前編)
株式投資コラム②『損小利大』・『損大利小』あなたはどっち!?(後編)
株式投資コラム③ファンダ派?テクニカル派?あなたはどっち?(前編)

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前回、株式売買の際に判断材料となる『テクニカル分析』について取り上げました。

前編でもお伝えしたように、『ファンダメンタル分析』と『テクニカル分析』はどちらが優れていて、どちらが劣っているというものではなく、「どちらのほうが自分の投資スタイルに合っているか」を見極めることが重要です。

<後編>ではファンダメンタル分析の特徴を解説していきます。

 

ファンダメンタル分析は難しい!?

ファンダメンタル分析は難しい!と言われます。

ファンダメンタル分析を一言で表現するならば、「企業価値に対して株価が割安に放置されている企業や、事業の将来性が見込める企業の株価は適正な株価になるはず」という考え方をもとに投資判断を行う分析手法です。

では、『株価が割安かどうか』を判断するにはどうすれば良いのでしょうか。

ファンダメンタル分析で株価が割安かどうかを判断する際に、数多くの専門用語が出てきます。

PER、PBR、ROE、EPS、ROA、配当利回り、自己資本比率、株価キャッシュフロー倍率など一度は耳にしたことがあるような用語をはじめ、ROI、ROC、EBITDA、CFPSなど聞いたことがないような専門用語も出てきます。

PER=株価収益率

PBR=株価純資産倍率

ROE=自己資本利益率

・・・と、英字を日本語に変換してみてもピンときません。

それぞれの用語の意味や数字の活用方法を理解するには一朝一夕では難しいと思います。

テクニカル分析と比較すると、個人差はあると思いますが、ファンダメンタル分析のほうが「深く理解する」ことに時間を要することも、ファンダメンタル分析が難しいと言われている所以かもしれません。

ファンダメンタル分析に関する専門書籍も数多く出版されています。どのような書籍が並んでいるかを見に行くだけでも参考になると思いますので、一度足をお運びください。

 

同業他社と比較する

現在の株価が割安かどうかを判断する際には、前述したPERやROEなどを使い、同業他社と比較してみることをお勧めします。

ひとつの企業だけの数字を見て、「PERが100倍を超えているから割高」、「PBRが1倍以下だから割安」と投資判断するのではなく、『同じような事業を行っている企業同士の数字を比較して』投資判断をしてみましょう。

 

事業の将来性を見いだせ!

投資の神様と呼ばれているウォーレン・バフェット氏はファンダメンタル分析を中心とした投資手法を用いていると言われています。

バフェット氏の投資銘柄の中でも特に有名なのはコカ・コーラやウェルズ・ファーゴ、アメリカンエキスプレス、P&Gなどです。『消費者独占型企業』と呼ばれています。

消費者独占型企業の特徴は「人が生活をしていく上で日常的にお金を使ってくれる」という点です。

こうした事業を行っている企業の将来性を見込んで長期的な視点で投資をするのもファンダメンタル分析のひとつと言えます

 

ファンダメンタルとテクニカルはどちらも重要

テクニカル分析だけで勝てているトレーダーの方はいると思います。デイトレーダーの中には「ファンダメンタルは知らない」「その日に売買した銘柄名すら覚えていない」という方もいます。デイトレーダー(超短期トレーダー)については別コラムで取り上げます。

一般的に、テクニカル分析は短期~中期の投資に向いていると言われ、ファンダメンタル分析は中期~長期の投資に向いていると言われています

ご自身の投資スタイルにもよりますが、ファンダメンタル分析とテクニカル分析の両方を勉強することは大切だと考えています。どちらも勉強してみて、「やはり自分にはテクニカル分析が合っている」、「私は企業の成長を長期で期待したいのでファンダメンタル分析が合っている」という結論に至ることも選択肢の一つでしょう。

前述のバフェット氏は「ファンダメンタル分析で消費者独占型企業を探し出し、リーマンショックのような大暴落(テクニカル分析的な発想)で集中的に投資する」というハイブリッド的な投資スタイルと言えそうです。

 

ファンダメンタル分析とテクニカル分析の両方を勉強して、ご自身に合った投資手法を見つけましょう!