当コラムでは株式の売買における、いわゆる「あるある」的な事象を紹介していきます。

これらは筆者が証券会社での営業を10数年経験し、1000人以上のお客様と取引をしていただいたなかで得た経験と、自らが株式売買において失敗を繰り返してきた経験に基づくものであり、当コラムをご覧いただいている方々の今後の投資における一助となれば幸いです。

ファンダメンタル分析とテクニカル分析

株式投資をこれからスタートする方、株式投資をスタートしてまだ間もない方、ある程度の経験を積んだ方、ベテラントレーダーなど、投資家のレベルは様々ですが「この銘柄を買おう!(売ろう!)」と判断する際に2つの判断材料があると言われています。

『ファンダメンタル分析』と『テクニカル分析』です。

この2つはどちらが優れていて、どちらが劣っているというものではなく、「どちらのほうが自分の投資スタイルに合っているか」を見極めることが重要です。「見極めることが難しい!」という声が聞こえてきそうですので、それぞれの特徴を取り上げてみます。

<前編>ではテクニカル分析の特徴を解説していきます。

テクニカル分析を一言で表現するならば、「株価チャートの過去の値動きパターンから将来の値動きを予測する」ということです。投資しようと思っている銘柄の過去の値動きをチャートで確認し、その傾向(クセとも言う)がわかれば、ある程度将来の値動きを予測することができ、投資成績にも良い影響を与える可能性が高くなります。

テクニカル分析は大きく分けて2つの指標があります。

『トレンド系指標』と『オシレーター系指標』です。

トレンド系指標

トレンド系指標で代表的なものは「移動平均線」、「ボリンジャーバンド」、「一目均衡表」などがあげられます。それぞれの詳細な説明だけで何冊も専門書籍が出版されるほど内容は深くなりますので、突き詰めて研究されたい方は専門書籍を読み込むことを推奨します。

トレンド系指標に共通していることは、「株価が上昇基調もしくは下落基調にあるかを示している」ことであり、「株価の方向性」を見るうえで活用されている投資家が多いと思います

オシレーター系指標

オシレーター系指標でよく耳にするものは「ストキャスティクス」、「サイコロジカルライン(サイコロ)」、「RSI」、「移動平均線乖離率」、「モメンタム」などがあげられます。

これらも突き詰めて研究されたい方は、詳細に説明してある書籍が数多くありますので、書店へ足をお運びください。

オシレーター系指標に共通していることは、「株価の強弱(売られ過ぎや買われ過ぎ)を判断する」ことであり、「株価の反転ポイント」を探るときに活用されている投資家が多いと思います

順張りと逆張り

トレンド系指標では「株価の方向性」を見て、順張り投資で活用するのが良いと言われており、オシレーター系指標では「株価の反転ポイント」を探り、逆張り投資で活用するのが良いと言われております。

しかし、投資に『絶対に儲かる!』というものはありません

◆短期移動平均線が長期移動平均線を下から上に突き抜けてきた(ゴールデンクロス)のでテクニカル分析どおりに買ってみたら損をした

◆ボリンジャーバンドが広がり始めたのでテクニカル分析どおりに順張りしてみたら逆方向にいってしまった

◆ストキャスティクスが20%以下になってきたので「ここが反転ポイントだ!」と思って買ったら、さらに下がり続けた

筆者自身もこのような経験を何度もしました。

幅広くよりも深く深く

まずは数多くあるテクニカル指標から「これなら勉強できそうかな」というものを1つピックアップして、過去のチャートと照らし合わせながらその効果を検証してみることをお勧めします。

トレンド系指標とオシレーター系指標を合わせると30種類を超えてくると言われています。これらを幅広く勉強するよりは、まずは1つの指標を突き詰めて勉強してみるのはいかがでしょうか。

それを繰り返し繰り返し検証することで、自分に合った投資手法が見つかったり、トレンド系とオシレーター系の指標を複数組み合わせることで予測の精度が上がったり、様々な発見があるかもしれません。

 

次回は【ファンダメンタル分析】を取り上げます。